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    フペルジアは、北半球の熱帯〜温帯地域に広く生息しているシダ科の植物です。以前はリコポディウムと呼ばれていました。杉のような細かい葉がブラシのようにフサフサと密集し、流れるような様子がなんとも奇妙でユニークで、人気があります。シダの仲間ですが、一見すると巨大なコケのようにも見えます。


     

    ◆フペルジアの種類
     

    ひとくちにフペルジアといっても、さまざまな種類があります。ここでは、代表的なものや姿かたちがユニークなものを紹介します。

    ●フペルジア ヌンムラリフォリア

    フペルジアの代表種で、鎖のように連なった楕円形の平べったい葉の形が特徴的です。

    ●フペルジア フレグマリオイデス

    三角形の平べったい葉の形が特徴的な種類です。

    ●フペルジア スクアローサ(Malaysia Fine hair)

    とげとげとした細い針のような葉と白い茎が目立ちます。

    ●フペルジア スクアローサ(Pato)

    上記のフペルジア スクアローサ(Malaysia Fine hair)と似ていますが、葉が少しカールしていて、もこもこした見た目です。

    ●フペルジア ブラッシィ (Little John)

    フペルジアの中でも小型種です。葉はフペルジア フレグマリオイデスと似た三角形の平べったい形をしています。

    ●フペルジア カリナータ (Chanthaburi)

    細い針のような葉が茎に沿って生えています。水の流れのような優美な姿が印象的です。

    ●フペルジア ゴエベリィ

    他のフペルジアが明るいグリーン色であるのに対し、フペルジア ゴエベリィは深い緑色が印象的です。葉の形は、笹の葉のように細長くしゅっとしています。
     

    ◆フペルジアの育て方
     

    フペルジアはシダの仲間ですが、日当たりの悪い場所では育たず、明るい場所を好みます。ただし直射日光ではなく、レースのカーテン越しなどで柔らかな日差しが入る窓辺に1年を通じて置くようにしましょう。

    風通しのよい場所を好みます。気温は8度以上は必要なので、日本の冬を屋外で過ごすことはできません。

    冬場以外は、たっぷりと水をやる必要があります。冬場は、鉢の表面の土が乾いたら水やりをします。根腐れの原因になるので受け皿にたまっている水は捨てて、霧吹きで葉水を与えます。乾燥や日鉱不足になると葉が枯れて、姿の美しさが失われてしまいます。

    いわゆる羊歯植物(隠花植物)ですので、成長しても花は咲きません。


     

    ◆フペルジアの吊り鉢仕立ての作り方
     

    フペルジアはふたまたに枝分かれを繰り返し、成長すると40〜60センチの大きさになります。初めは直立して育ちますが、しだいに下方に向かって流れるように育っていきます。観葉植物というと一般的に鉢から垂直に天に向かって育っていくイメージがありますが、フペルジアの流れる水のような不思議な葉の形を楽しむために、吊り鉢仕立てにしてみましょう。

    <用意するもの>

    スリット入りのプラスチック鉢、フペルジア

    <作り方>

    1. 底に穴をあけ、カッターで直径5センチほどの穴をあけます。

    2. やすりで穴の周りをなめらかにします。

    3. フペルジアをさかさまにして穴から通し、隙間にミズゴケを詰めて落ちないようにします。

    4. 鉢の上部に穴をあけて、吊るすための鎖をつけます。


     

    ◆日本にも生息するフペルジア
     

    日本でも「ヒカゲノカズラ」などがフペルジアの代表的な種類として知られています。ヒカゲノカズラは、北海道から九州と日本全域で広く分布しています。湿った日なたの傾斜地や道端などによく生えています。

    ヒカゲノカズラという名前ですが、他のフペルジアと同様に日当たりがいい場所を好み、日蔭では育ちません。正しくは「日蔭の葛」ではなく「日影の葛」だといわれているようです。

    直立した細長い葉が密集して生えているので、細長いブラシのような姿をしています。一見すると大きなスギゴケのようです。

    ヒカゲノカズラは夏ごろに胞子をつけます。胞子は石松子と呼ばれ、湿気を吸収しないという性質から、丸薬の衣やリンゴの人工授粉の際の花粉の増量剤として利用されてきました。

    日本では古くから知られている植物で、古事記によると、天照大神が天岩戸にこもってしまい世の中から太陽が失われたとき、天照大神を外に出すために、アメノウズメがこのヒカゲノカズラをまとって踊ったといわれています。また、万葉集にもその存在が歌われています。また、天皇が五穀豊穣を祈る大嘗祭や新嘗祭にも、古来にはヒカゲノカズラが用いられていました。頭にヒカゲノカズラを飾った舞姫が舞う「五節の舞」や、京都伏見稲荷大社の大山祭では現在でも参拝者にお神酒とヒカゲノカズラが授与されることからも、古くから神聖な植物として崇められていたことがわかります。

    ヨーロッパでは、慢性の泌尿器疾患や腎臓結石を流し出す利尿薬、また肌を保護する作用があるとして、肌のかゆみ、荒れを緩和するための皮膚治療薬として利用されてきました。


     

    ◆まとめ
     

    以上、フペルジアの種類や育て方などをお伝えしました。上記で紹介したポイントを踏まえて大事に育て、ぜひユニークな姿を鑑賞してください。

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